あとがき
マカロニ百合ウエスタンに関する諸々は『夕陽の決斗/黄金ガンマン』のあとがきで書いていますので割愛。
取り敢えず今回はマカロニ後期作っぽい軽めのキャラクターもの、かつ色々な意味(含み)でマカロニ・ウエスタンらしいものにしたかったんです。
さて次はマカロニ・メキシコものですね。
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2012/9/4 なんから
以下は『シスレとのゲーム...賭け金は棺桶に』の元ネタ解説のようなものです。
マカロニ・ウエスタンに特に興味がない方、あるいはネタばらしのようなものが好きではない方には向かない内容です。
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・作品全体
サルタナシリーズ、およびサバタシリーズです。基本は『サルタナに逢ったらお前の死を祈れ』と『西部悪人伝』。
この辺のシリーズは結構話が凝ってるんですが、短めボリュームでいきたかったのでその辺はあまり……トランポリン・アクションを入れられなかったのが心残りです。あとダイナマイトみたいなものはやっぱり主人公に使わせたかったですね。マシンガン馬車はそりゃあ『サルタナがやって来る 虐殺の一匹狼』の皆殺しオルGUNで……。
タイトルも『友よ、良い葬式を...サルタナが支払う』や『サルタナがやって来た...貴様の拳銃と棺桶を交換だ』といった(まぁサルタナシリーズに限らずマカロニの原題ではよくある感じの)もののパロディですが、イタリア語は多分おかしいと思います、すみません。
ラストのイメージはちょっと『皆殺しの用心棒』。
・シスレ(マヌエラ・ルセロ・デリベス)
当然ながらサルタナとサバタがモデルです。キャラクター性のイメージとしてはサルタナの比重が大きいでしょうか。帽子の顎紐とかも。
格好もそのまんまですね。せめてと思って最初は青い蝶ネクタイにしようとしていたのですが、どうにも様にならないので素直にネクタイにしました。サルタナの赤とサバタの青(サバタも赤になりますけど)を混ぜて紫です。
リボンはただ派手さをアップさせるための思いつきですが、似たようなのあるかな? マカロニのことなのでどっかにありそうですが。
銃を扱う故に白手袋が汚れてる感じは『大西部無頼列伝』のスキメル大佐とか……。
・テリー(エレーヌ・ラリュー)
フェミニンな主要キャラクターも出してみたかったので。マカロニウエスタンにもしたたかな悪女が稀ながらいますしいいかなと。
具体的なモデルがどうというよりは定番のイメージという感じですが、強いて挙げるなら峰不二子系な『荒野の無頼漢』『続・荒野の無頼漢』のアガタ・フローリでしょうか。でもやっぱりなんかモデルと言うには違う気も。
ただ役回りはちょっと違いますが、『ミスター・ノーボディ2』のミュウ=ミュウが外見や表情等のモデルとしてあります。役者がフランス人名なのもそこからです。
・ダイアン(ジータ・バッソ)
この辺のシリーズにクラウス・キンスキーとウィリアム・バーガーは欠かせないでしょう、のキンスキー枠。
オープニングとか、早めに退場する感じとか、『サルタナに逢ったらお前の死を祈れ』のキンスキーで。
大きい目で三白眼、は(悪役ではないですけど)アンドレア・ジョルダーナがモデル。
あと、キンスキーっていうのは出番のわりに役者の名前が前のほうにくるものなんです。
・マーロウ(グロリア・レンナー)
この辺のシリーズにクラウス・キンスキーとウィリアム・バーガーは欠かせないでしょう、のバーガー枠。
『サルタナに逢ったらお前の死を祈れ』のラスキーに、『西部悪人伝』のバンジョーを足して割った感じです。嗅ぎ煙草なんかも完全にラスキーです。
ポジション的にも最初はもうちょっとラスキーに近い感じにするつもりだったのですが、書いてみたらバンジョーに近い感じになった気がします。
・パクストン(メリンダ・ヘイズ)
モデルはこれもサバタやサルタナシリーズ常連のフランコ・レッセルです。
『西部悪人伝』のステンゲル男爵がモデルになっているようないないような感じですね。
男爵よりもむしろ、レッセルの出番が少ないまますぐに殺される役が結構多い感じをリスペクトしました。本当です。フランコ・レッセルは大変良い悪役俳優なんですよ。
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